ロードバイクのチェーン交換、メンテナンスに必要な規格とチェーンの仕組みを解説。
ロードバイクはチェーンが無いと動きません。
ペダルから後輪へパワーを伝える仕事はもちろん、異なるギヤに移動して変速を行う仕事も担当しています。
一見同じに見えて、幅が違う
チェーンは同じに見えますが、変速段数に合わせて専用のサイズがあります。
変速なしの1段用、7/8段用、9段用、10段用、11段用と全て異なります。
変速段数が多くなるほど、細くなり、精度が求められるので高価になります。
10段変速のディレーラーを装備した人が、安いからといって9段用を購入すると上手く変速しないので注意が必要です。
まずチェーンを買う時は対応段数をチェックしましょう。
いつ交換するのか?
洗浄、注油がされているチェーンは伸びてきた時が交換時期です。
正確にチェーンの伸びを計測するにはチェーンチェッカーという工具を使用します。
2000円前後で購入できます。
その他には注油をサボって錆びてきてしまったら交換します。
一度錆びてしまうと取ることは難しく、ギアの方に負担がかかってしまうので、すみやかに交換しましょう。
チェーンは材質上最も錆びやすく、常に外部に出ているパーツなので、雨の日に走ったら必ず注油するようにしましょう。
どこのブランドを選ぶか
25万円以下の完成車にはシマノのディレーラーに社外品のKMCのチェーンが装備されていることがほとんどです。
シマノのチェーンは工場が買っても高いので、KMCなどにしてコストカットしています。
チェーンを交換する時に国内でKMCの安いチェーンはなかなか入手できないので、シマノを選ぶのが一般的です。
チェーンをシマノに変えるだけで変速レスポンスは良くなります。
次ページは交換方法について
どうやって交換するか
ロードバイクのチェーンの交換はホームメカニックとしては、中級レベルです。
初めて挑戦する人は結構失敗します。
しかもチェーン交換をしてツーリングに出かけたらすぐに切れてしまった・・・・
となると、せっかくの旅が台無しです。
自転車店で一度作業を見せてもらってから、以下の手順でやってみることをおすすめします。
・チェーンをカット
チェーンカッターでチェーンのピンを押し出します。
カッターのピンがちゃんとチェーンのピンに真っ直ぐ入っているかを確認しながら回していきます。
ピンが出てきたら、最後まで押し切ってピンを抜きます。
・チェーンの長さを揃える
新品のチェーンは余分があるので、チェーンカッターで切ります。
この時にチェーンの長さは古いチェーンと合わせて並べると楽です。
・チェーンをギアに通す
チェーンをフロントギア、ディレーラー、リアギアに通します。
1つでも通し忘れると後で面倒な作業があるので、慎重に確認しましょう。
フロントギアからはチェーンを内側に落として余裕をつけておきます。
・チェーンを接続する
新品の箱に入っているチェーンピンをリンクに差し込みます。
チェーンカッターでピンを押し込んでいきます。
この押し込む強さが絶妙で、チェーンのスムーズな動きを左右します。
押し込んだらピンの余分をペンチで折ります。
チェーンのリンクを動かして正常に動くか確認。
以上で作業終了です。
ちゃんと変速するかも試乗してチェックしましょう。
本格的なサイクリングに行く前に、トルクをかけて切れないかチェックすることも忘れずに!!
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